注目を集める「医食同源」の考え

「自分は健康だ」と思っている方でも、疲労やストレスの積み重ねで不調を抱えてしまうかもしれません。こうした状態は病気ではありませんが、いずれ病気へと発展するであろう「未病状態」だと言えます。

皆様は、ご自身の体の声をしっかり聞いていますか？気づかないうちに不調が忍び寄っている可能性があります。特に、アルツハイマーなどの認知症は自覚症状がないまま発症するため、アルツハイマーに対する正しい予防方法をとる事が重要です。

現代は医学の進歩によって様々な治療法、高い効果・効能が期待できる薬が開発されているとは言え、病気は一人ひとりが当事者意識を持って行動しなくては予防できません。

それはアルツハイマーといった認知症だけでなく、病気全般を寄せ付けない事が大切なのです。中でも食生活は人間の体にとって非常に重要で、昔から「口にしたものが体を作る」と言われてきました。時代と共にライフスタイルが多様化する中、生活習慣の見直しや食生活を改善するなど、普段から意識しやすい内容を改善するほうが得策です。

西洋医学が病気に対する治療を目的としているのに対し、東洋医学は未病状態の改善や健康維持まで、幅広く対象としています。

日々養生して自然治癒力や病気に対する抵抗力、免疫力を引き出す事が特長であるため、予防医学とも呼ばれているのです。この東洋医学の思想こそ、食べる事から発生した自然医学で、「薬食同源」という思想を持ちます。

これは、大自然の恵みを蓄積した食べ物こそ薬になるという考えです。例えば、風邪をひくと生姜湯を飲んだり、お腹をこわした時は葛湯を飲んだりする習慣は、日本でも非常にポピュラーなものになっています。こうした薬食同源という考えを日本人向けに言い換えたのが「医食同源」という言葉です。

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